「何か困っているなら、上司に相談すればいい」
そう言われることはあっても、実際にそこまで深刻な話なのかと問われると、答えに迷ってしまう。そんな感覚を持ったことがある人も多いのではないでしょうか。
明確な不満があるわけでもないし、今すぐ何かを変えたいわけでもない。それでも、どこか引っかかる違和感を、一人で抱え続けてしまう。
今回は、キャリアについて考え始めたものの、「上司に相談するほどのことではない」と感じ、その思いを社内で言葉にしきれなかった若手社員に、当時の心境や背景を聞きました。
プロフィール
黒川さん
学生時代は理系の化学系学部で、レアメタルや環境分野に関する研究に取り組んでいました。学生時代の専門とは異なる分野ではありますが、「社会との接点を持ちながら価値を届ける仕事がしたい」と考え、広告業界への進路を選択しました。
2024年新卒で広告関係の会社に入社。店舗ビジネスを展開する企業を中心に、集客や予約導線、業務効率の改善を支援しています。現場のデータや状況をもとに課題を整理し、実行可能な施策を提案する役割を担当。
ー黒川さんが社会人になって一番苦労したことは何でしたか?
そうですね。入社当初から今もですが、すべてが大変ですね。
強いて言うなら、学生時代までは消費者という立場で生きてきましたが、社会人になって社会に価値を生み出す立場になったことですかね。
社会に価値を生み出すというのは一言ではまとめられなくて、当たり前かもしれませんが、報連相や即レスなど、求められるレベルも高く、入社当初の僕にとっては結構ハードだった記憶があります(笑)。
ー2年目に入って困っていることはありますか?
1年目よりも気軽に相談ができなくなったことですかね。
大前提として、私自身が進んで人に聞くことが得意ではない、というのもあります。
例えば、答えのない営業に関する話や、人間関係、キャリアの話などは特に難しく感じます。
正直、相談せずに自分の中に留めておくこともできますが、話しておいたほうがいいかなと思うこともあります。
実際に「あの時話しておけば良かったな」と思うこともありました。
正直、1年目よりも2年目の方が、モヤっとした気持ちが残ることが多くなっています。
ー上司に相談できなかった理由はありますか?
1年目よりも、1on1で話す機会が減ったことだと思います。
もちろん、大切な相談はさせていただいているのですが、自分の中で「上司に相談するほどでもないかな」と決めつけて判断してしまうこともあります。実際に先日も、もっと早めに相談するよう注意を受けました。
ー黒川さんの中で、どうなったら上司に相談できるようになりそうですか?
チームの数字や私の振り返りミーティング以外に、別途時間が設けられていると相談しやすいかもしれないです。
決まった話題を話す場よりも、ラフに話ができる場があれば、仕事以外の悩みも自然と話せるかもしれません。少し贅沢ですかね?(笑)
ーあの頃に「誰かに話していたら」、何か違ったと思うことはありますか?
一番思うのは、社内の人間関係がもっと上手くいっていたかもしれない、という点です。
常に相談できる場を強制的に設けてもらうことで、必然的に弱みを見せられる機会が生まれ、2年目になった今でも、たくさん質問していたと思います。今も、相談漏れで指摘されることはたまにあります。
ー最後に、今同じように悩んでいる人へ、黒川さんからアドバイスはありますか?
今振り返ってみると、1年目は上司にもっと甘えておくべきだったと思っています。年次が上がるにつれて、「もっとこうしておけば良かった」と思うことは増えていくのかもしれません。
仮に今、新卒に戻れるなら、上司に毎週こちらからミーティングの場の設置をお願いすると思います。

